HONDA CR-Xデルソル (delSol) 1992-1997 memorandum

CR-Xデルソルの電動ルーフ トランストップ

電動オープンハードルーフとしては自動車業界としては業界初だった、CRXデルソルの「トランストップ」。
CR-Xデルソル最大のウリであり、ホンダの当時の開発陣が技術を惜しむことなく注ぎ込んだ、ルーフを電動でトランクのフタ部分にしまい込む機構です。

私のCR-Xデルソルは手動なのでトランストップは聞きネタです

トランストップは、ハードルーフをトランクのフタ部分にしまい込むプロセスをすべて電動で行うというルーフ脱着機構のことです。

トランストップ
トランクが垂直にせり上がり、
(この手順はオープン→クローズ の作業ですが流れは同じです)

トランストップ
トランクフタからアーム(正式名ルーフスライダー)がのびてきて、
同時にルーフが少し持ち上がり、

トランストップ
スライダーがルーフをつかみ、トランクへひきこみ収納します。

トランストップ
そのままイランクが下降し閉まると、完成。

この変形時、必ずといっていいほど通行人の視線を浴びます。

普通にトランクを開くときも、この要領で垂直に上昇、
こんなトランクリッド、他にみたことありません。あるかも知れませんが。

欠点は、この一連の動作におよそ1分弱ほどかかる点で、信号待ちの間にちょっと変形、という手軽さはありませんでした。

また、むりに変形しているうちに信号が青になり、当然変形動作中はクルマが動かせないので、後ろのクルマにご迷惑をかけたりも、あったらしいです。

もうひとつの欠点は、上に書いた通りトランク機構もこれと同じ、電動で開くので、バッテリーを上げてしまうとトランクは開かなくなってしまいます。
パーソナルボックスの専用レンチで手回し開閉しなければならなくなります。

なお、取説には開閉を行う前に
・駐車ブレーキがかかっている。
・停車状態(0km)である。
・リア・ウインドウが全閉になっている。
・エンジンがかかっている。

この項目の確認を行うように記載されています。

それ意外にも、
・傾斜が急な場所に止めていない
・バッテリーの力が十分である

と、ありそうです。