CR-Xデルソルとは

CR-Xデルソルとは、ホンダがかつて販売していた、2ドアクーペ「CR-X」の、3世代目となるモデル。

1992年にデビューし、1997年までの5年間発売された2ドア・スポーツクーペでした。
2015年を過ぎた現在、その生産台数の少なさから、ほとんどみかけることはありません。


この、ほとんどといっていいくらい売れなかったCR-Xデルソル、いったいどんなクルマだったかを、現オーナーでもある私が独自に資料を収集し、ここに記します。




1983年、ホンダは小型で軽量なスポーツカー、バラードスポーツ・CR-Xを発売、
ライトウェイトFFスポーツというジャンルを確立し絶大な支持と人気を得ました。


バラードスポーツ CR-X (初代)

車重わずか800kg、よくまわるエンジン、短いホイールベースゆえ抜群の旋回性能、山道に敵なしとまで言われました。



つづく2代目のCR-Xも、より本格的なFFスポーツカーへと発展、CMのキャッチコピーから「サイバー」と呼ばれ、初代の血統を受け継ぐモデルとして人気を博しました。


2代目CR-X EF系 通称サイバー



そして1992年、
3代目となるCR-Xがデビューしました。
それがこのサイトにて主役として扱っている、サブネーム「デルソル」。
同時期の販売車「スポーツシビック」のシャシーや一部パーツを共有した兄弟車で、
ホンダベルノ系列で販売されました。


CR-Xデルソル


しかしCR-Xデルソルは、歴代CR-Xが確立しつづてきたライトウェイトFFスポーツとは少し線を引き、
先代よりソフト&マイルドなイメージをもたせました。

最大の特徴は、ハードトップクーペでありながらも、電動でルーフが開きトランクに格納するシステム、「トランストップ」。
手動で脱着するタイプのマニュアルトップも用意されました。
リアトランクが垂直にせり上がり、
トランクリッド(フタ)がケース状になっていて、その中からアームが出てルーフをがっちりつかみ、
フタの中へしまい込む、おそらく世界初&唯一無二のシステム。


(youtube 動画よりキャプチャ)

参考》トランストップ解説


グレードは上位車両が
ホンダお得意の1600cc DOHC-VTECエンジン・ B16Aを積んだ「SiR」。
そして下位グレードに1500cc SOHC-VTECの D15Bを積んだ「VXi」も用意。
(後に廃止、1600cc SOHC-VTEC D16Aを載せた「VGi」に変更)

先代まで2プラス2として4人乗りとした定員も、
もともと居住性ゼロに等しい後部座席でしたから、
デルソルからは完全な2シーターとして割り切られました。

写真はAT車




ボディデザインも、パッと見ミッドシップのようなクォーターピラーを持ち、
リアクォーターウインドウを省略、
それまでのCR-Xとは全く別物と言ってもいい独特の個性的ないでたちをしておりました。


リアビュー。リアウインドウもパワーウインドウとして開閉可能。



走行性能については、DOHC-VTECを積んでいますから申し分はないはずなのですが、
自動車雑誌などが行ったテスト走行やタイムアタックでは先代サイバーCR-Xのほうがタイムも評価も高く、
完全な別物として扱われました。


結果、
レースやスポーツ走行用ベース車として採用されることもなく、
走り屋と称されるスポーツ走行好きな連中からも相手にされず、
各パーツメーカーもオプションパーツの開発をせず、
自動車雑誌に乗ることもなく、
ディーラーは展示車を早々に撤去、
次第に世間から忘れられていくようになります・・・・



しかしそれも20年以上前の話。
当初低評価だったものが、時を経て再評価されるのは、映画やアニメではよくあります。
このCR-Xデルソルも、今では珍しがられ、
対向車両から なんだあのクルマは のような視線を浴びることも多くなり、誰一人、当時をわざわざ引っ張り出して酷評する人はいなくなりました。


しかし、
なぜこれまでのCR-Xファンを捨ててまで、ライトウェイトFFスポーツを自身で確立しておきながらあえてその路線に沿わないクルマにしたのか、
その理由は続きのページにて。

CR-Xデルソル生誕秘話》

参考資料:
HONDA STYLE vol.66 「Happy 20th anniversary CR-X del sol '挑戦'が生んだ美しき異端児」
国産名車コレクションvol159
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