外観の相違点 前期型/後期型
前期型(1992.3〜1995.9)
(1994年に改良が加えられていますが外観は同じなので前期型と統一して考察します)
後期型(1995.10〜1998.12)
相違点 [1]
アクセサリライトの廃止にともなう、フロントバンパー形状の変更と、全長の増加
前期型
後期型
単にアクセサリライトが廃されただけでなく、バンパーそのもののデザインが変わりました。
前期型のよりもちょっとだけ前にとびだし、若干くさび型っぽくなりました。
グリルデザインもかわり、左右にフォグランプスペースが確保されました。フォグランプのないモデルはダミーカバーがついています。
それに伴い、全長が3995mmから4005mmへ、10mm長くなりました。
余談ですが、この4m超えるか超えないかは、フェリー運賃の料金アップの境目であり、おかげでデルソルは前期型と後期型でフェリー運賃が異なり、後期型のほうが高くなるという現象が。同じクルマなのに。
前期型のバンパー下、グリル部分は、ボディカラーが何色であれ黒で別パーツでした。
後期型からはグリルとバンパーはワンオフパーツとなっています。
前期型のグリル
後期型。グリルはパーツ分けされず一体化
相違点 [2]
リア・バンパー下部のカラー統一
リア・バンパー下部も、前期型では黒で別パーツとなっていました。
後期型では一体化され、ボディカラーと同色となりました。
前期型のリア・バンパー。黒いパーツが追加され構成されている
後期型は、簡略化されボディと同色化。
相違点 [3]
リアナンバープレート灯火位置の変更
前期型では左右にあった、リア・ナンバープレート灯、後期型ではトランクに設置されました。
そのため、輸出仕様に近い感じに。
前期型のナンバープレート灯位置は、プレートの左右。そのためのユニットが左右に付けられている。
後期型のナンバープレート灯は、プレート上部、トランクに設置。そのため左右のユニットはつけられていない。輸出仕様と同じ。
相違点 [4]
前期/後期で異なるボディカラー設定
前期型と後期型では、採用されたボディカラーが異なります。
前期型の方がバリエーション豊かで、ビビッドで派手だったのに対し、後期型のボディカラーはぐっと落ち着いた、大人びたものになりました。
後期型で廃止された、前期型ボディカラー
キャプティバブルーパール
サンバグリーンパール
前期型でのカラーラインナップは、限定車含め全8色。
かわって後期型で採用されたボディカラー、
サイプレスグリーンパール
後期型で採用されたボディカラーは4色。
相違点 [5]
1.5l SOHCエンジン搭載VXiが消滅、1.6SOHC搭載VGiにバトンタッチ
後期型からは、1.5l SOHC VTEC(D15B)搭載のVXiはなくなりました。
かわりに、1.6SOHC VTEC(D16A)搭載のVGiグレードが投入されることになりました。
SiRは前期後期通してエンジンも同じ。
前期型投入グレード
E-EG2 SiR (B16Aエンジン)
E-EG1 VXi(D15Bエンジン)
後期型投入グレード
E-EG2 SiR(B16Aエンジン)
E-EJ4 VGi(D16Aエンジン)
相違点 [6]
前期型で自由に選ぶことができたメーカーオプションが、後期型ではセット化
後期型のオプションは、SiRトランストップのみの設定で、
SRSエアバッグと、ABS、ビスカスLSD(MT車のみ)が1セットのオプションとして一式化されていました。
そのため、エアバッグだけほしい、ABSだけほしいという選び方ができず、無条件に3つ(AT車は2つ)すべてがついてくることになり、それだけオプション価格が高額になりました。
その他の相違点
後期モデルから、SiR、VGiともに、シート素材が布のみになりました。VGiに至ってはアクセントストライプもなくなりました。
VXiではメーカーオプションだったオートエアコンがVGiでは標準装備になりました。
この記事は、収集した資料と当時の私の記憶を基に作成致しております。
差異などがございましたら御一報いただけると大変助かります。